天才 ~異世界への案内人~

どうも。ツキオです。更新がとまりかけているので何か書かねばと思いつつ、日々の仕事がドシドシやってくるためなかなか書けずにいました。さらっと覚え書き程度に書いてみます。

 

いきなりですが、「天才」って何ですかね?。

 

「天才」と言われて誰を真っ先に思い浮かべますか?

 

月並みなことを言えば、アインシュタインとかエジソンとか。

ちょっとマニアなとこだと、悪魔の頭脳ジョン・フォン・ノイマンだとか。

 

まぁそれはいいとして。

なんていうか、最近、「天才」という言葉の守備範囲が変わってきてません?

っていうのが今回話したいことです。

 

「天才」って昔は(といってもほんの20年前くらいは)、頭がいい、とか、ひらめき力がある、とかそういったニュアンスだったと思うんです。すくなくとも僕は学生時代、そういう言葉として認識し、使っていました。通常より優れた知能を持つ者、常人が考えつないアイデアを持つ者、それが天才だ、と。

 

で、先日、「この人天才だわ」って思わずツイートまでしちゃったことがあって。

進撃の巨人』の作者、諌山創氏のことなんですが。

 

(今回はこのアニメの話をしたいわけではないのですが、しばしお付き合いを)

 

アニメ『進撃の巨人』は、現在、ファイナルシーズンの前編が終わったところで、この冬に完結予定です。ストーリーラインを追うことはしません(できません)が、これがとにかくスゴイのです笑

 

ここまで作り込まれて、緻密に伏線が張られて、キレイなどんでん返しがあって、メッセージ性を失わずに、かつキャラが立っている、っていうアニメを僕はなかなか思いつかないです。

 

諌山さんを称賛する声は、世界中に響き渡っているわけですが、その中に「天才だ!」という声がやたら多いんですね。みんなこぞって「天才だ」「天才だ」って言ってるわけ。で、なんというか、ファンの人たちは、称賛の声として、「天才」という言葉が一番しっくりくる!はまっている!と感じながらそう叫んでいるような気配、肌感覚があるんです。

 

これは、ワンピースの尾田さんにも、ある程度当てはまるんじゃないかな、という気がしてます。

 

それで、やっと気がついたんです。。。

 

あ、「天才」っていう言葉は、もうクリエイター達の専売特許になったんだ、って。

 

単に頭がいいだけの人のことを、僕らはもう「天才」とは言わないんだって。

Googleで検索するだけでわかっちゃうことを知っているだけで、「天才」だなんて、絶対呼ばないもんね法案】はとっくに施行済です。

 

それから、単にひらめき力があったり、人とは違うものの見方をしたりする人も、それだけじゃ、もう天才とは呼べないんだなって。

 

たぶん、今、僕らは、天才性を主に「創造力」に見出していると思います。

 

結論めいたことを言うと、僕ら(というか現代人)は、今、類まれな「想像力」と緻密な「説明力」からくる「創造力」を天才のコアイメージに置いていると思います。

 

ちょっと噛み砕くと、トンデモナイ構想とか世界観をちゃんと意味のある形(物語など)に仕立て、視聴者をご丁寧にそのトンデモワールドへ案内し、上手に&感動的に説明して、「ははぁ!」と納得してもらう。この一連の工程の良しあしを判断して、「天才」のラベルがはられてるんじゃないでしょうか。

 

このトンデモワールドは、常人の世界から遠く離れていればいるほど魅力的です。しかし、離れていればいるほど、「ははぁ、なるほど」と納得して楽しんでもらうことも難しくなるわけですね。

 

自分しか見ることのできない遠い世界を、鮮明に描く。

これほど難しいことはないわけで……

 

松本人志もイーロンマスクも、とおーーーくの世界、彼らにしか見えない世界を、我々にちゃんとわかるように提示してくれたからこそ、天才だと言われてるのかな、と思いますね。

 

天才とは、異世界の案内人たり

 

これが最近僕が思っていることです。

 

ここまで書いてて気が付いたけど、やっぱりこの定義においても、アインシュタインとかエジソンとか大天才だったわ笑

 

あれ?

となると、もしかして、天才っていう言葉の守備範囲ってやっぱりそんなに変わってないのか!?っていう身も蓋もない考えが急に浮かんできましたが、もうこのまま投稿します笑

 

僕も異世界の案内人になりたい人生だった!笑

 

ではでは、またお会いしましょう。